アルチュセール

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Louis Althusser

ルイ・アルチュセール †

1918年-1990年。フランスの構造主義的マルクス主義哲学者。

 高等師範学校(École Normale Supérieure)に入学するも兵役召集。 その後捕虜生活を経て、復学する。ガストン・バシュラールの指導のもとヘーゲルを研究。バシュラールのもとでの研究が後のアルチュセール的な認識論的切断を生み出す。

 ヘーゲルの影響が見られる初期のマルクスの思想を否定して、後期マルクス主義を構造論的に説明する構造主義的マルクス主義を唱える。

 『マルクスのために』『資本論を読む』によりマルクス研究に新しい視点(認識論的切断や徴候的読解等)を導入しアルチュセール派を築く。 彼はマルクスだけではなくスピノザやマキアヴェッリの研究にも新風を吹き込んだ。 1978年妻のエレーヌを絞殺。精神病のために責任能力なしとされた。

 アルチュセールは指導者としてとても優れていて、高等師範学校でフーコー、デリダ、ブルデュー、セールを育てた。

国家のイデオロギー装置 †

 国家のイデオロギー装置(AIE)とは、国家装置が物質的な暴力に拠らずに円滑に進行し、再生産されるように機能する教育・宗教等の装置を示す。アルチュセール独自の思想であり、フーコーのパノプティコンや、ドゥルーズ=ガタリの国家装置とそれに対抗する戦争機械の思想にも影響を与えている。

 複数の構造が同時に機能する社会においては、主体(「私」)もまた、ロックやカントが考えたようにあらかじめ自由な個人や理性的人格として存在しているわけではない。むしろ主体は、学校や教会、組合、マスメディアなどの制度によって、市民社会と国家にふさわしい主体として生産される。学校をはじめとする市民社会の制度のことをアルチュセールは「国家のイデオロギー装置」とよぶ。これもまた一つの構造である。彼は、主体のない構造はないと考えるが、しかしその主体は構造を支えるものとして生み出され、つまりはその一項にすぎない。
 こうして、彼は構造主義を社会一般に拡張した。






2007-03-10 (土) 21:30:13 (3702d)