アンチ・ヒューマニズム

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anti‐humanism

アンチ・ヒューマニズム【文化・芸術‐哲学・現代思想】 †

西洋近代文化形成の指導原理となってきたのは、人間中心主義・人間至上主義という意味でのヒューマニズムであった。デカルトからカント、ヘーゲルを経てフッサールにいたる近代哲学は、具体的人間を身体から切り離された純粋意識に還元し、これを世界を構成する超越論的主観性とみなすことによって、この指導原理の確立に奉仕してきた。第二次大戦終結直後サルトルが実存主義をヒューマニズムの一形態として提唱した時、ハイデガーは『ヒューマニズムを超えて』(一九四七年)という論文を書き、アンチ(反)・ヒューマニズムこそ近代的思考様式、さらには古代ギリシャ以来の形而上学的思考様式の克服につながると主張した。五〇年代に台頭した構造主義や、それに続くポスト構造主義はハイデガーのこの主張を受け継ぎ、人間中心主義を克服すると共に西欧文化の脱中心化を果たした。M・フーコーは『言葉と物』(六六年)において、「人間」という概念がたかだかここ一世紀半の西欧の発明にすぎず、やがて消滅するに違いないと、「人間の終焉」を予告している。






2008-02-13 (水) 03:17:29 (4607d)