(ギリシア)idea
《見られたもの、知られたもの、姿、形の意》 プラトン哲学の中心概念。時空を超越した非物体的、絶対的な永遠の実在。感覚的世界の個物の原型とされ、純粋な理性的思考によって認識できるとされる。例えば、個々の人間は人間のイデアに与(あずか)ることによって人間であるとされる。
中世のキリスト教神学では諸物の原型として神の中に存在するとされ、近世では人間の意識内容としての観念(アイデア)、また理念などの意義をもつに至る。