イデオロギー

「イデオロギー」についてのメモ。イデオロギーとは…
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イデオロギー †

 イデオロギーとは,通常「観念形態」とか「観念体系」と訳される。これは,政治意識などとは違い,人々が周囲の世界に関して抱く考え方,表象,願望,確信,幻想などの複合体である。 R.A.ダールは,イデオロギーのもつ保守的,体制維持的な機能に着目して,「支配者に正統性を与え,支配者の政治的影響力を権威に転化させるもの」と述べている。

政治的イデオロギー †

 政治的イデオロギーとは,「国家,階級,政党その他の社会集団が,国際政治ないし国内政治に対して抱く諸観念の複合体」である。その中には,高度に体系的な政治理論から断片的かつ日常的な情緒や行動様式までが含まれる。

政治イデオロギーの構成要素は,一般に次の三つが挙げられる

  1. 政治権力ないし政治運動の目標あるいは理想
  2. 政治状況についての分析あるいは判断
  3. 自己の党派を正統づける哲学あるいは神話

これら三つの要素の占める比重は,イデオロギーによって異なる。自由民主主義のイデオロギーでは,目標あるいは理念の要素が前面に現れており,社会主義,特にマルクス主義では状況分析の理論がその中核にあり,ファシズムのイデオロギーでは神話的要素が強調されることになる。

政治的イデオロギーの機能

  1. 大衆を政治過程に動員する機能
    • 20世紀の革命運動も反革命運動も,イデオロギーによる大衆の動員がなければ,政権を獲得することはできなかったであろう。ロシア革命におけるマルクス主義やヒトラーの政権獲得の際に見られたナチズムは,その典型的な例といえる。
  2. 社会統合機能
    • 社会の成員に対して,一定の目標と価値を与え,連帯感と一体性をもたらす。特に同じイデオロギーを共有する社会,つまり支配者と複支配者との間に,目標や価値について一致がある場合,イデオロギー支配は強制力に訴える必要がないから,その社会は強固に安定する。

イデオロギーの諸相
 歴史的に見て,中心となるイデオロギーは変化しているといえる。そしてそのイデオロギーを担っていた者たちも一緒に変化している。

  1. 自由主義:市民(ブルジョアジー)
  2. 保守主義:貴族階級(土地保有者)
  3. 社会主義:労働者階級
  4. 全体主義:大衆,特に中産階級
  5. 民主主義:自立した平等な主権者である民衆





2007-03-10 (土) 21:30:24 (3912d)