currency board system カレンシー・ボード・システム / 外貨本位制
- 為替政策の一。自国通貨を主要国の通貨(実際にはアメリカ-ドル)と一定の為替レートで無制限に交換することを金融当局が保証し,これを担保できる以上の外貨準備を保有する制度。事実上の固定相場制とすることで,為替相場や物価の安定を目的とする。
- 通貨供給量(マネーサプライ)をドルやユーロ等の外貨準備高に応じて発行し、この交換比率を固定する制度。通貨制度としては固定為替相場制の一種。
- 準備通貨の裏付けをもとに自国通貨の交換性を保証しており,その無制限な乱発ができないためマクロ経済運営上の規律が働くことである。
- 経常収支赤字 →準備通貨減少 →通貨発行量減少 →金利上昇 →デフレ →経常収支黒字化…という自動調節プロセスが働き,自国通貨への信認も高まる。
- 交換比率を固定し裏付けとした準備通貨の発行国の金融政策に左右されるため,自主的な金融政策を取ることができない
- 国内金融危機に際して最後の貸手機能を果たせない
- 制度を立ち上げようとした場合,必要な準備通貨の調達の問題
カレンシーボード制は,香港(83年),アルゼンチン(91年),エストニア(92年),リトアニア(94年),ブルガリア(97年)などで採用されている。
激しいインフレを経験した国や,体制移行国が通貨安定を目指す場合などで用いられている例が多い。
香港の場合は英国・中国からの返還交渉をめぐって著しく政治的・社会的不安が高まった際に採用が決まった。