グラミン銀行

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グラミン銀行 †

グラミン銀行

 バングラデシュの金融機関。1983年に同国の経済学者ムハマド・ユヌス氏が創設した。「マイクロクレジット」と呼ばれる、数十―数百ドルの少額を、貧困層に無担保で貸し出すのが特徴。借り主には女性が多い。小さな商店の開業、農機具や家畜購入資金などに使われ、貸し倒れも少ない。世界各地で同様のシステムが自立支援、貧困改善策として広がっている。(共同)

四国新聞

10月14日付・一日一言
2006/10/14 09:27

 お金はお金のあるところに集まる。金持ちは多額の元手を利用して、さらに金持ちになる。貧乏人はいつまでたっても貧乏なまま。庶民でも分かる世界共通の理屈を、経済学者が分からないはずがない。

 いや経済学者だからこそ、理不尽さに目をつぶれなかったのだろう。ノーベル平和賞を受賞したバングラデシュのムハマド・ユヌス博士は、貧困層を対象にしたグラミン銀行の創設者だ。

 普通の銀行なら担保のない貧乏人にはお金を貸さない。踏み倒されるのが怖いからだ。ところがこの銀行がユニークなのは、逆に貧困層に絞って貸すところ。なのに回収率は100%近い。

 秘密は融資方法にある。数人を一組のグループにし、連帯責任を負わせる。その代わり銀行の担当者がこまめに出向いて、野菜栽培による商売など一緒に返済方法を考えるのだ。ただ貸すだけではない。

 といって慈善事業でもない。年利20%程度だから日本の消費者金融並みだ。しかし金利があるからこそ借り手は創意工夫して働く。単なる施しでは生活水準の向上や自立を促せない。そんな考えがあるようだ。

 日本人の目から見れば、金銭的には大して豊かになったわけではない。だけど博士が大勢の人生を変えたのは間違いない。融資システムは改良され、今や物ごいすら対象に含まれる。彼のわずかなポケットマネーから始まった事業は、世界六十カ国以上に広がった。

 「世界を変える」というと大げさに聞こえるが、実はそうした小さなことの積み重ねこそが世界を革新する。世界平和も貧困解消も、個人が出発点。あなたは最初の一人になる勇気があるだろうか。

ムハマド・ユヌス †

  • バングラデシュの経済学者。「マイクロクレジット」(無担保小口融資)と呼ばれる新たな手法によるグラミン(村落)銀行の創設者で、同銀行とともに2006年のノーベル平和賞受賞が決まった。1940年6月、同国南東部チッタゴン生まれ。米国に留学し経済博士号取得後、72年に帰国。チッタゴン大で教えていたが、76年に貧困層救済のためマイクロクレジット事業を開始、83年にグラミン銀行を設立した。84年に「アジアのノーベル賞」と呼ばれるマグサイサイ賞を受賞している。(共同)





2007-03-10 (土) 21:31:38 (4705d)