コスモポリタニズム

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cosmopolitanism

コスモポリタニズム †

民族や国家を超越して、世界を一つの共同体とし、すべての人間が平等な立場でこれに所属するものであるという思想。古くは古代ギリシアから今日までみられる。世界主義。世界市民主義。世界公民主義。コスモポリティズム。

個人を国家・民族を超越した直接普遍的世界の一員として位置づける世界観。また、その立場に立って一つの世界国家を実現しようとする思想。世界主義。

コスモポリタニズム

  • 国の違いや民族の違い、宗教や言語や文化の違いを超え、人類が平和的に共存することはできないか?
  • コスモポリタニズム
    • 平和共存のための制度や条件を探求する思想
  • コスモポリタニズムという言葉は、古代ローマのストア派が、ポリス(国家)を超える人類全体の共同体をコスモポリスと名づけたところに由来。
  • 人間は、家族やポリスのメンバーであるのみならず、世界大の共同体であるコスモポリスのメンバー、すなわち世界市民でもある。このコスモポリスこそが最も包括的な公共性の単位であり、世界市民としての義務を果たすことは、国家や家族に対する義務を果たすことに優先するというのである。
  • 近代におけるコスモポリタニズム
    • カントの『永遠平和のために』(1795)
      • 永遠平和の実現のためのステップは、まずそれぞれの国家が、立憲主義、代議制、権力分立という条件を達成した体制(カントはこれを共和政と呼ぶ)を樹立。
      • 次いで、これら自由な諸国家が共通の国際法に服する連合体制を築く。そこにおいては、戦争を紛争解決手段としないという内容の平和連盟が締結される。
      • さらに、すべての市民が地球上のどこにでも自由に訪問でき、友好的に迎えられる権利を享受できるよう世界市民法を締結。
      • この三つの条件が満たされるとき、世界市民体制が樹立される。すなわち、「地球上の諸民族の問にあまねく広まった共同生活体は、地球上の一つの場所で生じた法の侵害が、あらゆる場所で感じられるほどにまで発展」することが、カントの理想であった。
  • カントの議論は、あくまでも個々の国家の枠組みを残しつつ、連合国家体制を作るというもの。
  • のちの国際連盟や国際連合の構想を先取りするものであり、またいわゆる「民主的平和論」を唱える論者にも示唆を与えるなど、有力なビジョンとなった。





2007-03-10 (土) 21:31:59 (4292d)