サイード

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Edward Said

エドワード・サイード †

(1935-2003) エルサレム生まれのアメリカの批評家。著作「オリエンタリズム」により西洋が東洋を見る視線にひそむ偏見をあばき、批判した。

オリエンタリズム

 アメリカの文芸批評家。ユダヤ人入植者たちが急増しつつあったイギリス統治下のパレスチナに生まれ,48年にエジプトのカイロに移り,50年代初期にアメリカ合衆国に移住。プリンストン大学で新批評派のブラックマーに学び,ハーバード大学で修士号を取得。コロンビア大学で英文学・比較文学の教授をつとめた。

『ジョゼフ・コンラッドと自伝の虚構』(66)や『始まりの現象』(75)などのすぐれた批評を発表し,『オリエンタリズム』(78)で世界的に有名になった。

 フーコーの「言説(ディスクール)」やグラムシの「文化的ヘゲモニー」の概念を駆使して,西洋の東洋に対する文化的支配のメカニズムを詳細な文献読解に基づいて解明した彼のオリエンクリズム批判は,様々な地域研究にも大きな影響を与えた。
 たとえば,P.A.コーエンの『知の帝国主義〜オリエンタリズムと中国像』(84)などはその一例である。

 サイードは『文化と帝国主義』(94)では,自らの方法論をさらに発展させ,一般的に定式化しようと努めた。

 サイードは,パレスチナ問題にも深い関心を寄せており,パレスチナ民族評議会(PNC)の議員をつとめ,合衆国における親PLO派知識人の代表的存在として活踵した。
 彼のパレスチナ問題との取り組みについては,『パレスチナ問題』(80)など。
 彼にはほかに,『イスラム報道』(81),『世界・テキスト・批評家』(83),『知識人とはなにか』(96)などの著作がある。

【ニューヨーク25日共同】
パレスチナ問題の解決を世界に訴え続けてきた米思想家で「オリエンタリズム」などの著作で知られる、米コロンビア大教授(比較文学)のエドワード・サイード氏が24日深夜、がんのためニューヨークの病院で死去した。67歳。白血病を患っていた。
 1935年、英国委任統治下のパレスチナのエルサレム生まれ。エジプトなどを経て51年、米国に渡る。57年、プリンストン大で学士号、64年、ハーバード大で博士号を取得。その後、コロンビア大などで比較文学の教授を務めてきた。
 2000年にレバノン国境のイスラエル軍検問所に投石して論争を巻き起こした。代表的な著作「オリエンタリズム」(78年)は、欧米諸国の帝国主義研究に大きな影響を与えた。ほかに「パレスチナ問題」「イスラム報道」「パレスチナとは何か」「戦争とプロパガンダ」など著書多数。






2007-03-10 (土) 21:32:07 (4547d)