Joseph Alois Schumpeter シュムペーター
1883−1950。
オーストリアの経済学者。ナチス出現後渡米。資本主義経済の発展の本質を企業家の行う不断の技術革新にあるとする独創的理論体系で有名。
著「理論経済学の本質と主要内容」「資本主義・社会主義・民主主義」など。
資本主義は創造的な企業のイノベーションによって発展するとして経済発展を説いた。
旧オーストリア=ハンガリー帝国、モラビア生まれ。若くしてオーストリア蔵相や銀行の総裁を歴任した後、アメリカに渡り、サミュエルソンやガルブレイス、マスグレイヴなどの経済学者を育てた。
この言葉は,晩年のシュンベーターが好んで語った逆説で,「資本主義はその失敗によって滅ぶ」というマルクスの説に対置されたものである。シュンペーターは,ヴィーン大学で過ごした青年時代から,オットー・バウアーらのマルクス主義者を友人にもち、第1次世界大戦後に短期間大蔵大臣を務めたのも,彼らの要請にこたえたものであった。しかし,オーストリアの社会化については,彼はそれを時期尚早として社会主義者と対立し,紆余曲折の後,そのポストを去った。シュンベーターの見解では,資本主義は社会主義=社会化の条件をいずれつくりだすであろうが,基礎もないままに戦時の混乱期にそれを行うのは,経済的な合理性を無視するものであった。
1933年にヨーロッパを去ってアメリカ(ハーバード大学)にわたると,景気変動の各種の波を分析して約60年周期の長期波動(コンドラチェフの波)をもとに資本主義的発展の歴史事象を整理する総合的な研究(『景気循環論』1939年)に没頭した。こうした歴史研究を基礎に,再度,資本主義の歴史的運命について考えたときに得たのが上記の逆説で,この考えは『資本主義・社会主義・民主主義』(1942年)などで展開されている。
マルクスが資本主義はその「失敗」によって社会主義に移行するとみているというのは、
という考えを彼がもっていたからである。
それに対して,シュンペーターは発展し豊かになった資本主義の以下のような傾向が,社会主義への移行を促進していると考えた。
革新的企業家による新機軸(技術核心、イノベーション)によって古い均衡が破壊され、新たな経済成長のパターンが創出されることをさす。