ジェンダー

「ジェンダー」についてのメモ。ジェンダーとは…
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ジェンダー †

 文化や社会が規定する規範による性別。
 生物的な性別(セックス)と区別して用いられる。

フェミニズム:ジェンダー †

 男と女の生物学的・解剖学的差異が「セックス」(sex)と呼ばれるとすれば,男と女の間に文化的・社会的に形成された性差が,「ジェンダー」(gender)と呼ばれる。

「男らしさ」とか「女らしさ」という言葉で表される特性である。たとえば勇気,力,理性などは男らしさ(男性性)に,感情の豊かさ,繊細さ,感性は女らしさ(女性性)に分類される。しかしこうしたジェンダー(社会的性別)は,セックス(生物学的性別)と必ずしも一致しない。またジェンダーは,歴史的に形成されてきたのに,まるで自然的な特性であるかのように自明視されて,性差別の源泉となるので,性差別を批判するフェミニズムの議論では,重要なキーワードとなる。

 ジェンダーの固定化を通じて,男性中心的支配関係が文化や社会の様々な分野に広がっている。これを指摘することが,フェミニズムの最も重要なテーマである。フェミニズムには,その他にも,女性の性的欲望の疎外を問題にするセクシャリティ論や,女性の再生産能力の抑圧を問うリプロダクション論などのテーマがあるが,ジェンダー理論は,それらと並び,フェミニズム議論の最も重要な論点を提出している。

 既成の文化や社会の至る所で,ジェンダーは固定化され暗黙のうちに支配秩序として働いているので,フェミニズムとは,「ジェンダー」あるいは「ジェンダー化」を多様な領域において追求し告発する絶えざる努力とも言える。

 ジェンダー理論は,たとえば,現実の社会の制度上の性差別を問題にするアクチュアルな政治批判から始まって,特定の文化のシンボル体系(言語,芸術,宗教シンボルなど)に無意識的にひそむジェンダー的支配秩序の暴露,さらには学問や技術の世界に反映しているジェンダー化の解体と脱構築といったように,様々な形態をとって展開されている。
 なお,ジェンダー概念を社会学や歴史学の中立的で客観的なカテゴリーとして静態的にとらえるか,あくまでも批判的概念として戦闘的にとらえるかといった,ジェンダー概念の方法的意味に関する議論もなされている。






2008-07-22 (火) 17:38:55 (3379d)