Gini coefficient
- 所得や資産の分布の不平等度を表す指標の一。所得格差の大きさを表す代表的な指標。
- イタリアの統計学者ジニ*1が考案。
- 係数は0から1までの値をとり、完全に平等なとき最小値 0 をとり、不平等度が大きいほど 1 に近づく。
- どの統計から算出するかで数値や増減の傾向は大きく異なる。所得再分配調査(厚生労働省)のデータによるジニ係数は90年代後半から上昇傾向を強めたが、家計調査(総務省)の係数は、むしろ今世紀に入って下がっている。
- 世帯数の累積比率を横軸に、所得額の累積比率を縦軸にとって措いた曲線をローレンツ曲線というが、この曲線は、所得が完全に均等に分配されていれば、原点を通る傾斜45度の直線(均等分布線)に一致し、不均等であるほど直線から遠ざかる。
- ジニ係数は、ローレンツ曲線と均等分布線で囲まれた面積の均等分布線より下の三角形に対する比率によって、分配の均等度を表したものである。このためジニ係数は0から1までの億をとり、0が完全に平等であり、1に近づくほど所得分配の不平等度が高いことを示す。
- 厚生労働省「所得再分配調査」によるジニ係数は、世帯単位での所得格差を示すものであるが、世帯人員数を考慮して1人当たり実質所得に換算すると我が国のジニ係数は0.322(2001年)であり、先進主要国の中では中程度となる。
- 1人当たり実質所得のジニ係数
- アメリカ(2000年) 0.368
- イギリス(1999年) 0.345
- 日本(2001年) 0.322
- フランス(1994年) 0.288
- ドイツ(2000年) 0.252
- スウェーデン(2000年) 0.252
C. Gini 1884-1965
2008-05-29 (木) 23:24:19 (4621d)