スウェーデン・モデル

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スウェーデン・モデル †

 歴史的にみれば,北欧などのいくつかの国々においては,社会民主主義政党は敵失によってたまたま政権に参加した場合が多い。ブルジョア諸政党は陣営内であまりにも対立しており,連立を維持することができなかったからである。

 世界で初めて選出された社会主義政権は,1920年のスウェーデン社会民主党政権。国有化を実施するほど強力ではなかったため,社会民主主義政権は,自らの支持者の生活条件を改善するためのアドホックな政策を追求した。

公営住宅の開発,最低賃金の導入,失業救済の制度化,所得税・相続税,老齢年金の導入など。

しかしこれらの政策は,ビスマルクやディズレリやジョリッティらの伝統的な保守的改革と同じもの。社会民主主義勢力はおおむね,他の政党と同様に行動した。
 特に注目されるのは,スウェーデンの社会民主主義が1932年に打ち出したオーソドックスな金融政策とは異なった新しい政策である。既に大恐慌が始まり,失業は激増していた。スウェーデン社会民主政権が採った政策とは,失業者の保護ではなく彼らを国家が雇用するという政策であった。この政策はめざましい成果をあげ,その後,理論化されるようになった。政府が周期的経済危機に対する政策をうまく実現できれば,経済危機は緩和され資源の浪費や物質的窮乏は軽減しうると認識され,完全雇用は実現可能な目標となった。

  • 特別な税制と社会政策を組み合わせることによって,政府は適切な政策を通じて高レベルの福祉を達成した。1951年〜58年のスウェーデンにおいて,このパターンは「レーン・メイドナー・モデル」という典型的なかたちを採った。
    • このモデルにおいては,高い生産性と輸出先各国のインフレ率を念頭に,労働組合が賃金を競争的な水準に保ち,同時に非効率的な企業に圧力をかけることで賃金格差を縮小させる。
    • 政府には,完全雇用を維持し,積極的労働市場政策を通じて労働の流動性を高め,普遍的な社会政策を供給することが期待されていた。高率の消費税と選別的な投資促進策を組み合わせた税制が主要な政策手段となった。

 このモデルは実際に十分な成果をもたらした。先進諸国の数々の統計的分析は,労働組合が強く社会民主主義勢力が政権に就いている場合に,所得の不平等が低く,福祉サービスが包括的で,「雇用とインフレ」「賃金と投資」および「成長と社会政策」の間のトレードオフが緩和されていることを示した。






2007-03-10 (土) 21:32:27 (3910d)