ダンピング

「ダンピング」についてのメモ。ダンピングとは…
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dumping /不当廉売/投げ売り

ダンピング †

  • 公正な競争を妨げるような不当に低い価格で販売すること。低価格で商品を投げ売りすること。
    • 主に、ある企業がある商品を、国外では自国内の価格より低い価格で販売することをいう。価格差別、すなわち国内市場と外国市場とで異なった価格で販売することをさす。
  • ダンピングが可能なのは、市場によって価格に対する需要の反応が異なること、また供給者が独占的支配力をもっていることによる。
  • ダンピングにより国内で損害を受けた企業などは、安売り分を通常の関税に上乗せする反ダンピング関税の課税の申請をすることができる。反ダンピング関税は、世界貿易機関(WTO)のルールに基づいており、国内では関税定率法を根拠としている。

逆ダンピング †

  • 国内価格よりは外国へ販売する価格が低いのが普通であるが、反対の場合もあり、これを逆ダンピングという。

ダンピングの種類 †

  • 一般なダンピングの分類は、散発的ダンピング、略奪的ダンピング、継続的ダンピングの3つに分類される。
  1. 散発的ダンピング
    • 自国での売れ残り品およびたなざらし品などの過剰商品を、販売季節の終わりなどに、自国市場を損なうことなしに遠隔市場へ投げ売りすることである。
  2. 略奪的ダンピング
    • 外国市場へ進出するために一時的投げ売りによって競争者を征服したり、競争者の出現を阻止するために損失をしながらも販売を行うものである。それによって市場がいったん確保されると価格の引上げを行う。
  3. 継続的ダンピング
    • 生産者が一貫して外国市場で国内市場よりも安い価格で売る場合である。
  • また、差別価格という意味の厳密なダンピングではないが、為替ダンピング、ソーシャル・ダンピングとよばれるものがある。
    • 為替ダンピング
      • 為替管理を行っている国が計画的に為替相場の大幅な引下げを実施して輸出価格を下げ、それによって輸出の拡大を図る場合をいう。
    • 参照:ソーシャルダンピング

ダンピングに対する規制 †

  • 外国のダンピングによって国内産業が損害を被るのを防ぐためにはダンピング防止(関)税が用いられる。
  • 第二次大戦後ダンピングに関する国際的規制については、GATTが通常の関税に上乗せできる特殊関税制度を設けており、各国はこれに基づいて国内法で課税制度を規定している。 ダンピング防止税を発動するには、ダンピングによって国内企業が損害を受けたことが明らかにされなければならない。しかし、その損害の判定については各政府当局の裁量の入り込む余地がある。
  • また、不況時には、ダンピング調査の頻度も多くなり、場合によってはヨーロッパ共同体(EC)にみられるように、暫定反ダンピング関税がかけられたり、調査の結論が出る前に、調査を受けた企業が輸出の自粛を迫られたりして、当該企業に不利な影響を与える傾向がある。





2010-04-08 (木) 18:55:39 (2541d)