チェンマイ・イニシアティブ

「チェンマイ・イニシアティブ」についてのメモ。チェンマイ・イニシアティブとは…
HOME > チェンマイ・イニシアティブ

Chiang Mai Initiative チェンマイ・イニシアチブ

チェンマイ・イニシアティブ †

  • 2000年5月、タイのチェンマイで開催されたASEAN(東南アジア諸国連合)+日中韓蔵相会議で,域内の資本フローに関する整合性の取れたタイムリーなデータ及び情報の交換を促進するために,ASEAN+3の枠組みを活用すること,及び,ASEAN5カ国(インドネシア,シンガポール,タイ,フィリピン,マレーシア)間に既に存在するASEANスワップ協定を全ASEAN加盟国を含み得るよう拡大し,ASEAN,中国,日本,及び韓国の間の二国間のスワップ,及びレポ取極(とりきめ arrangement)を締結し,東アジアにおける危機発生時の自助・支援メカニズムを強化することで合意した。
  • スワップ取極は,米ドル他の外貨と借入国の自国通貨の交換を約するもの。レポ取極は,米国財務省証券等信用度・流動性の高い証券を見合いに,米ドル他の外貨の供給を約するもの
  • これを'チェンマイ・イニシアティブ'と呼ぶ。

チェンマイ・イニシアティブとマニラ・フレームワーク †

  1. 具体的な融資メカニズムを伴っている点
  2. アジア各国のみで枠組みが作られた点
  3. アジア通貨基金構想が提示された際に反対を表明したとされる中国が加わった
  • 2000年11月のASEAN+3首脳会合では,ASEANスワップ協定の加盟国はすべてのASEAN加盟国を含むものとし,同アレンジメント総額が2億ドルから10億ドルに引き上げられ,また,二国間スワップ協定及びレポ協定の基本的な枠組み及び主要な原則につき合意した。すなわち,国際収支支援,もしくは短期の流動性支援が必要となった国に対して,通貨スワップという形での短期の資金支援を行うために締結されるものとされ,また,スワップ協定はIMFを含む既存の国際的支援制度を補完するものであり,IMF融資制度が発動されている楊合,または極めて近い将来にIMF融資制度が発動される場合に二国間スワップ協定に基づき資金支援が実施されることで合意した(IMFリンク)。
  • 一方で,スワップ供与国が,スワップによる借入申し込み国の直面しているのは短期の流動性の問題であると判断した場合は,引き出し上限額の10%までについて短期間に限りIMF融資制度とのリンクがなくても引き出し可能とされた。これはマレーシアに配慮したものと報道されている。
  • なお,2001年5月に,日本政府は,韓国との間で20億ドル,マレーシアとの間で10億ドル,タイとの間で30億ドルのそれぞれスワップ取極を結ぶことで実質的な合意に達していることを明らかにした。韓国,マレーシアとの間には新宮沢構想に基づき,50億ドル,25億ドルのスワップ取極が既に結ばれている。
  • チェンマイ・イニシアティブといえば,スワップ,レポ取極に注目が集まりやすいが,域内サーペイランス強化機能もその重要な柱であり,関係通貨当局間の強力なネットワークの構築が期待される。
  • 2001年4月のASEAN蔵相会議では,通貨危機の再発防止のため経済・金融情勢の相互監視(サーペイランス)制度の重要性が強調され,日中韓との代理会議では制度強化の研究を開始することで合意したと報道された。続く5月のASEAN+3蔵相会議でも域内経済情勢監視強化の重要性が確認され,資本フローの監視とともに今後の進展が期待されている。

アジアにおける地域金融協力は,通貨危機発生から約4年を経て具体化の一歩を踏み出した。今後,一歩ずつより堅固なメカニズムを築いていくことが必要である。

2008年の金融危機とチェンマイ・イニシアチブ †

  • ASEAN首脳、チェンマイ・イニシアチブ拡充の方針で一致[北京 23日 ロイター] 

    東南アジア諸国連合(ASEAN)加盟国首脳は23日、域内の通貨スワップ協定を柱とする「チェンマイ・イニシアチブ(CMI)」を拡充すべきとの方針を示した。

    議長国のタイは声明で、ASEANは域内の金融セクターが引き続き「底堅く健全」と確信しているとした上で、一段の予防的措置を講じることで合意したことを明らかにした。

    「チェンマイ・イニシアチブの下、多国間で(外貨)準備をプール化する協定を拡充・促進させるべきとの見方で一致した」と述べた。

通貨交換(スワップ)協定 †

日経2008年11月22日

  • 国や地域が互いに外貨準備を活用して外貨(主に米ドル)を融通し合う取り決め。ある国や地域の通貨の為替レートが急落し、貿易決済や為替介入のために必要な外貨が不足した場合などに、その国の通貨と引き換えにほかの国が外貨を一時的に貸し出すことで、通貨の安定や経済の安定をめざす。
  • 東アジア地域では1997年に発生したアジア通貨危機の反省から、日中韓と東南アジア諸国連合(ASEAN)が2000年に外貨を融通し合う「チェンマイ・イニシアチブ」の構築に合意、協定を広げてきた。さらに体制を強化するため、2国間協定のネットワークを多国間協定に束ねる「マルチ化」を進めている。





2008-11-25 (火) 13:44:42 (3252d)