チャンドラー

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Alfred Dupont Chandler, Jr. アルフレッド・チャンドラー

チャンドラー †

  • 1918年〜
  • アメリカの経営史学者。
  • アメリカ経済史をベースとしながら従来の経営史研究と企業者史研究とを総合化するとともに,「一般経営史」の方向を開拓して,経営史研究に1つの潮流を生みだした。世界を代表する経営史家。

〔主著〕Strategy and Structure:Chapters in the History of the Industrial Enterprise,1962;Giant Enterprise,1964.
組織は戦略に従う

  • チャンドラー,ルメルトの研究
    • A. D. チャンドラーは,多角化にとりわけ関心をはらい,戦略的決定の意味を企業の長期的体質にかかわるものとしてとらえ,企業の長期目的の決定,それに対応した代替案の選択,諸資源の割当てに求め,アメリカの巨大企業における多角化戦略の形成と展開過程を歴史的にフォローした。さらに〈組織構造は経営戦略に従う〉といった著名な命題を提出し,多角化戦略の進展は,それに適合した組織構造として戦略を所与としてなされる装置・販売など業務上の決定権をもった,プロフィット・センターである自律的事業部 divisionの採用を促すことを,これまた歴史的に明らかにした。
    • P. ルメルトは、アメリカの巨大企業の多角化戦略の展開を,包括的なデータに基づいて統計的方法を使って実証した (《戦略,構造,経済的成果》1974)。1949年,59年,69年の各時点でアメリカ最大500社のうち任意に抽出した100社に関し,時系列的な戦略変化を観察し,多角化戦略は1950年代に,とりわけ60年代に進行したのであり,同時に60年代初めまでは,以上のような多角化の進行は事業部制の採用をともなったことを明らかにしている。アメリカの巨大企業は今日では,多角化戦略を平均的な成長戦略とし,その管理機構としては事業部制を一般に導入しているのである。

世界大百科事典

チャンドラーの研究 †

  • 企業によって成長の仕方は異なり,それぞれの成長の仕方に応じて組織構造が設計されることを明らかにし,その著書『経営戦略と組織』(1962)において「組織は戦略に従う」という命題を提唱した。
  1. 企業の量的拡大は,1つの地域で単一職能を担当する管理部門を新たに必要とし,さらに企業が地域的に分散すれば,各地方に散在する多くの工場や営業所を管理するための部門が必要となる。
  2. 企業が新職能分野へ進出(一般的には垂直統合戦略とよばれる)すれば,組織構造は接数の職能ごとの部門から構成される職能別組織となる。
  3. 製品多角化を採用したり,全国的あるいは国際的な規模拡大をめざ 場合には,事業部制組織が開発される。
  • チャンドラーは,経営戦略と組織構造との関係についてのこの命題を,デュポン,GM,スタンダード・オイル,シアーズ・ローバックという4杜の組織改革の歴史の比較分析を通して示した。つまり,経営戦略の違いによって,必要とされる組織構造が違ってくるということを示した。
  • さらにチャンドラーは,これらの企業以外にも,事業部制を採用していない産業(鉄鋼,非鉄金属など),一部採用している産業(ゴム・石油など),広く採用している産業(電機,自動車,化学など)についての研究を進め,戦略が組織構造を規定するという命題の一般化を試みた。





2007-03-10 (土) 21:32:53 (4637d)