ツァーリ

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(ロシア) tsar' /ツァー/ツァール

ツァーリ †

ロシア皇帝の称号。ラテン語のカエサル(Caesar)に由来する。

16世紀にイワン四世が正式に使い始めた。

ロシア皇帝のこと。ローマ皇帝の称号カエサルに由来する。中世ロシアでは,この称号は最高統治者,特に正教圏の首長たるビザンチン皇帝に用いられた。タタールの征服後は,タタール・ハンがロシアの文書で「ツァーリ」として言及されている。1453年ビザンチン帝国の崩壊と80年ロシアのタタールからの最終的解放後,モスクワ大公がみずからこの称号を冠するようになった。72年イワン3世(大帝)は最後のビザンチン皇帝の姪ゾエ・パレオロゴス(ロシア名ソフィヤ・パレオローグ)と結婚し,正教の保護者としてビザンチン宮廷の伝統と君主権の概念を継承した。1547年イワン4世(雷帝)はツァーリの称号を正式に採用したが,1721年ピョートル1世(大帝)が元老院から「全ロシアの皇帝(インペラートル)」の称号を贈られてからは,これが彼とその後継者たちの正式の称号となった。→2-393 イワン(四世),20-629 ロシア史

ツァーリズム
tsarism
帝政ロシア(16〜20世紀初)の専制政治体制のこと。農奴制を基礎にし,厳格な身分秩序と官僚制機構を骨格とした絶対君主制である。その特徴は,教会が国家機関化し,ツァーリに対して隷属的であった点,イワン4世(雷帝)のときに大貴族(ボヤール)を徹底的に弾圧してツァーリに権力を集中した点である。このようなツァーリズムも,農奴解放(1861),1905年の第1次革命などでその基礎を動揺させ,17年の十月革命によって最終的に打倒され,皇帝ニコライ2世の処刑をもってその幕を閉じた。






2007-03-10 (土) 21:32:54 (4701d)