democracy 民主主義
「ナチスが共産主義者を攻撃したとき、自分はすこし不安であったが、とにかく自分は共産主義者でなかった。だからなにも行動しなかった。次にナチスは社会主義者を攻撃した。自分はさらに不安を感じたが、社会主義者でなかったから何も行動しなかった。それからナチスは学校、新聞、ユダヤ人等をどんどん攻撃し、自分はそのたびにいつも不安をましたが、それでもなお行動にでることはなかった。それからナチスは教会を攻撃した。自分は牧師であった。だからたって行動にでたが、そのときはすでにおそかった。」 ―マルチン・ニーメラー
古代ギリシャの都市国家(ポリス)にあるとされ、古典ギリシャ語のデモス(demos、人民)とクラティア(kratia、権力・支配)をあわせたデモクラティア(democratia)がデモクラシーの語源である。しかし古代ギリシャの民主主義は各ポリスに限定された「自由市民」にのみ参政権を認めただけのものであった。例えば女性や奴隷は自由市民とは認められず、またギリシャ人であっても他のポリスからの移住者には市民権が与えられることは少なかった。