tautology
文法的には同じ語の無意味な反復をいうが,論理学では,経験的知識の内容とはかかわりなく,必然的に真として成立する命題,ないしその関数関係をいう。常に無条件的に真であるから,恒真式とも呼ばれる。また命題構造としては,主辞に含まれている内容を賓辞がただ析出するだけであるから,分析文とも呼ばれる。トートロジーの論理学的重要性は現代論理学の発展によって認められるようになった。記号論理学は結局,数個のトートロジーの公理式と,これらの公理からほかのトートロジーを導き出すための規則とによって構成された,巨大なトートロジーの体系である。