(ドイツ) Triade〔三つで一組のもの、の意〕
弁証法
[哲]流動し転変する現実を動的に理解しようとし,そのために矛盾や対立のもつ意義を積極的に認め,それを取り入れて組み立てる哲学的論理。一般に正・反・合,あるいは定立(即自)・反定立(向自)・総合(即自向自)の3段階を経て,あるものがそれに内在する矛盾を動因としてみずからを否定する対立物を生み出し,その否定を媒介として,より高次の立場に止揚される運動としてとらえられる。Dialektik(ドイツ)の訳語で,dialektike tekhne(ギリシャ)(会話・問答の技術。弁論による説得の方法)に由来する。dialectic