fetishism
マルクスの用語で、商品の一定量が他の商品の一定量と交換されるのは、商品に対象化された労働の社会的性格によるが、それを商品自体の対象的性格のように思い込み、貨幣や資本が固有の神秘力をもつものであるとし崇拝すること。
もともと人間労働の生産物である商品・貨幣・資本があたかも独自に運動するかのようにみえ、それを当然とする意識が生みだされて人間が支配されること。マルクスが主著「資本論」において用いた語。フェティシズム。
呪物が人間に禍福をもたらすと信じて儀礼の対象とすること。未開宗教によくみられる現象。庶物崇拝。