1930年代以降、フランクフルトの社会研究所に参加した一群の思想家たち。マルクス主義・精神分析学・アメリカ社会学などの影響のもとに批判理論を展開、現代社会の総体的解明をめざした。
1930年代のドイツ・フランクフルト大学で活動し,アメリカ亡命中に批判理論とよばれるファシズム批判を展開。
終戦後ドイツで活躍し,フランクフルト学派とよばれている。
第一世代
ホルクハイマーを中心に、アドルノ・フロム・マルクーゼ・ベンヤミン・ノイマンらがおり、
第二世代
第二次大戦後はハーバーマス・シュミットらが活躍している。
近代社会がもたらした自由や自律が,実はファシズムなどの抑圧社会をも同時に生みだしたという歴史のパラドックスを強調する。
・啓蒙の弁証法
無知蒙昧な自然状態にある人間を解放し,自由・独立の文明社会に導くはずの啓蒙的理性が,逆にナチズムに代表されるような新たな野蛮をもたらす仕組みを啓蒙の弁証法という。アドルノ=ホルクハイマーが提出した近代批判の概念で,『啓蒙の弁証法』で論じられた。