プライマリーバランス

「プライマリーバランス」についてのメモ。プライマリーバランスとは…
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primary balance プライマリー・バランス/基礎的財政収支

プライマリーバランス †

  • 財政の健全性を示す指標。
  • 税収と税外収入の合計と、過去に発行した国債などの元利払いに充てる費用を除いた歳出の収支。「基礎的財政収支」と訳される。
  • 国債発行以外の税収などの歳入で、政策的経費である一般歳出や地方交付税など、過去の借金の元利払いを除く歳出を賄える状態をプライマリーバランスが均衡しているという。税収が足りず、借金返済以外の経費を賄うために国債を発行する状態はプライマリーバランス赤字。逆に税収などで借金を返済する状態が黒字で、国債残高は減少する。
  • 国債の元利払いを除いた歳出と国債発行を除いた歳入との差である。均衡しているならば、行政サービスを借金に頼らないで実施していることを示している。赤字ならば、債務残高が拡大することになる。また、黒字ならば、債務残高が減少する。経済財政諮問会議は、構造改革や経済成長が持続できれば、現在赤字のプライマリーバランスは、2010年代には黒字になるとの見込みを示している。
  • 財政の健全性を測る指標で、国債発行などの借り入れを除く「歳入」から、過去に発行した国債など借金の元利払い費を除いた「歳出」を差し引いた財政収支。赤字の場合、社会保障などの行政サービスが税収中心の歳入で賄えていないことを意味し、新たに借金をして将来に負担のツケを回すことになる。

基礎的財政収支:プライマリーバランス †

利払費を除いた財政赤字。
すなわち、歳出マイナス利払費マイナス税収が「ネットの収支の赤字幅」でこれを「プライマリーバランスの赤字幅」という。「一次的(あるいは基礎的)財政赤字」ともいう。これは、公債の新規発行額マイナス公債の利払費にも等しい。家計の例であれば、収入から生活費を差し引いたものがプライマリー・バランスの黒字額になる。この財政赤字は、財政収支が長期的に維持可能であるかどうかを判断する基準として有益である。通常の財政赤字は、歳出マイナス税収で定義される。プライマリー・バランスは通常の財政赤字とは異なる定義であり、比較的新しい概念である。単年度の財政赤字ではなくて、中長期的な財政赤字の累積を問題とする際に、有益な指標である。近年、財政赤字の関心が、ケインズ的な財政政策の効果から、中長期的な財政政策の維持可能性に向けられるようになるにつれて、プライマリー・バランスでの財政赤字が注目されるようになった。

  • 2006年度当初予算をみると、国は11.2兆円の赤字で、地方は4.4兆円の黒字。黒字なら行政経費を借金なしで賄えることになり、政府は11年度までに国と地方を合わせた基礎的財政収支の黒字化を目標にしている。

プライマリーバランス(基礎的財政収支) †

日本の論点(2004.12.23)

  • 12月20日、財務省は、2005年度予算案の原案を各省庁に内示した。復活折衝を経て、24日には政府案を閣議決定する。予算案では、焦点のひとつである一般会計の基礎的財政収支(プライマリーバランス=Primary Balance)が、前年度比3兆737億円縮小したものの、まだ15兆9478億円の赤字だ。これで2年連続の縮小となり、財政健全化へわずかに前進した。
  • プライマリーバランスとは、国の借金である国債の発行による収入(34兆3900億円)と、過去に発行した国債の償還や利払いの国債費(18兆4422億円)を除いた国の「支出と収入のバランス」を指し、国の財政の健康状態を示すバロメーターである。公共事業や社会保障など国の政策に使う支出(47兆2829億円)や、国から地方への交付金など(16兆889億円)が、税収(44兆70億円)など本来の収入でどの程度まかなえているかをみる指標であり、プライマリーバランスの赤字とは、支出が収入より多く、国債という借金に依存している状態を意味する。

 05年度末の国債発行残高は約538兆4000億円で、約511兆円と見込まれる国内総生産(GDP)を初めて上回る見通しだ。いっぽう、国と地方を含めた長期債務残高もGDPの1.5倍の774兆円に達し、国民1人あたり606万円の借金をしている計算だ。

 プライマリーバランスを均衡させるか、黒字にするためには、支出を減らすか、税収などの収入を増やすか、両方を同時平行するかだが、財務省の試算によると、財政赤字が現状のまま推移した場合、10年後には消費税率(現行5%)を21%に引き上げるか、社会保障費などの歳出項目をいまの3分の2規模に削減しないと、プライマリーバランスの赤字は27兆8000億円に増大するという。つまり、財政再建のためには、徹底した歳出削減と、一定の増税は避けられないというわけだ。識者の間でも、少子高齢化社会に突入しているいま、法律や制度で支出額が決められている社会保障費の削減は困難なことから増税を支持する声が強まっている。

 プライマリーバランスは、1993年度予算で初めて約2兆5000億円の赤字になったのを皮切りに、その後、景気対策のための財源不足を国債の大量発行によって補ったため,赤字幅が拡大を続け、03年度には過去最高の20兆4000億円を記録した。財政赤字の増大を危惧した宮沢財務相(当時)は01年3月、国会答弁で「わが国の財政は破局に近い状況にある」との危機感を露わにした。このあと小泉首相は、01年5月、所信表明演説で、02年度予算で国債発行を30兆円以下に抑えることと、「持続可能な財政バランスを実現するため、例えば、過去の借金の元利払い以外の歳出は新たな借金に頼らない」と公約し、具体的には「プライマリーバランスを2010年代初頭に黒字化する」との目標を掲げた。それから4年、厳しい財政状況に変わりはない。






2008-07-16 (水) 15:00:01 (2936d)