Heckscher-Ohlin theorem ヘクシャーオリーン定理
factor endowment theory 要素賦存説/要素賦存定理
ヘクシャー=オリーンは、国ごとに異なる生産要素賦存率(例えば労働と資本の相対的な豊富さ)と、産業ごとに異なる生産要素の投入比率(要素集約度)の間の適合関係が貿易を生む、という有名な命題により、「国と産業の相性」という概念を明示的に導入している。ただし、ヘクシャー=オリーンはその一方で、「各国企業の生産関数や消費者の嗜好は同一である」という、ある意味ではリカードより非現実的な仮定を置いている。現在に至るもリカードとヘクシャー=オリーンが併存する理論として語られるゆえんである。