ポピュリズム

「ポピュリズム」についてのメモ。ポピュリズムとは…
HOME > ポピュリズム

populism

ポピュリズム †

  1. 民衆の利益の増進を目標とする政治思想。既存の体制を批判し,知性に重きを置く立場を否定する。民衆主義。人民主義。
  2. 転じて,大衆迎合主義という訳語が当てられる。
    • 今日、一般的に使われるのはこちらの意味であり、「ポピュリズム」はネガティブなイメージとして用いられる。
  • ポピュリズムは、日本語に訳しにくい概念。ピープルやポピュラーと語源をともにする言葉であり、19世紀末から20世紀にかけてアメリカにおいて目立つ現象となった。庶民大衆の実感を重視して政治を動かしていくのがポピュリズムである。
  • ポピュリズムは功罪を持ち合わせている両義的な概念である。
    • 庶民大衆が素朴な正義感や健全な判断力を発揮するならば、ポピュリズムは健全な民主政治を動かしていく可能性がある。
  • 19世紀末〜20世紀初頭のアメリカでは、ポピュリズムのエネルギーによって大企業の独占に対する規制など平等や攻勢を志向する政策が実現された。cf.反トラスト法
  • しかし、庶民大衆の実感が偏見や因習にとらわれたものであれば、自由や民主主義を破壊する方向に向かっていく危険性もある。その場合、ポピュリズムはデマゴーグと結びつく。

ポピュリズム †

  • 歴史的には19世紀末に農民の政治的不満を背景に現れた改革主義。
  • アメリカにおいて、第3党として人民党(ポピュリスト党)(populist party)を組織したことから生まれた名称。ポピュリズムは政治の改革を要求してはいたが、自由競争と直接民主制が支配的であった過去のよき時代への復帰を願う点では、むしろ保守的といえる。
  • 広義では、大企業や中央政府などの強大な権力に対する民衆の反発に根ざした運動や思想。今日でも、インフレや失業などで民衆の間に反ビジネス・反エスタブリッシュメントの感情が高まると、連邦政府への権力集中化やアメリカ外交の国際主義化、あるいは大企業を含む既成の大組織の政治的横暴に反対するポピュリズムが噴出する。

ラテン・アメリカのポピュリズム †

  • 1930年代以降、ラテン・アメリカで多く出現。
    • メキシコのカルデニスモ(L. カルデナス),ブラジルのバルギスモ(G. D. バルガス),アルゼンチンのペロニスモ,ペルーのアプリスモ(アプラ),ボリビアのMNR(国民革命運動),ベネズエラの AD(民主行動党)など。
  • ラテン・アメリカのポピュリズムの特色
    1. 労働者や中産階級さらに一部の上流階級を含む多階級的な支持基盤を持つ。
    2. カリスマ的リーダーによって指導
    3. 反帝国主義,民族主義的イデオロギーを有する
    4. 農地改革や労働者の保護政策により,大衆の生活水準の向上を企図するが、社会の抜本的変革は志向しない。
    5. 階級闘争よりも階級調和を重視する点で共産党とは一線を画する
  • ラテン・アメリカでなぜ多く出現したか?
    • 社会心理的解釈
    • 階級構造論的解釈

(そのうち編集)

ネオ・ポピュリズム(新民衆主義)(Neo-populism) †

関連項目 †






2008-07-23 (水) 16:17:52 (3315d)