ポリス

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(ギリシヤ) polis

ポリス †

古代ギリシアの都市国家。
前9世紀ごろ、氏族社会から貴族制への移行の過程に成立。ヘレニズム時代に消滅。

古代ギリシアの都市国家。村落集住(シュノイキスモス)によって,君主政に対立する国家形態として生じ,その起源は前10〜8世紀にまでさかのぼる。自然風土や社会的・宗教的要因によって数多くのポリスが分立したが,その規模はほとんどはごく小さく,植民市(アポイキア)として成立したものも多い。ポリスは中心市と農耕周域部から成り,大多数は城壁を備え,市内には原ポリスである城塞(アクロ・ポリス),市場(アゴラ)が存在し,周域部には市民の所有地,共有地があったが,その領域は通常狭い範囲に限られていた。ポリスは自由と自治を理想とし,市民は氏族および宗教共同体の一員であるばかりでなく,国家共同体の一員としてもっぱら政務,軍務にたずさわった。完成されたポリスにおいては,そうした市民団の枠は在留外人(メトイコス)や奴隷などと身分的に厳格に区別された。このような体制を基盤として市民全体の政治参与を実現した民会(エクレシア)の存在は古典古代の一大特色をなしている。ポリスにはさまざまの型があったが,最も典型的な例はアテネで,その民主政組織はほかのポリスに大きな影響を与えた。ポリスは相互の絶えざる分立抗争と内部の党派争いなどによって前4世紀には凋落しはじめたが,続くヘレニズム時代の知的文化的基盤はポリスの伝統に根ざしている。またポリスにおいては文明の発達とともに,さまざまな政治現象が生じ,多くの思想家たちはこれに刺激されて政治理論を生み出し,ポリスは政治学の母胎であった。政治や政治学を意味するpoliticsという言葉はpolisに由来する。






2007-03-10 (土) 21:35:13 (4601d)