マルチチュード

「マルチチュード」についてのメモ。マルチチュードとは…
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マルチチュード †

  • ネグリとハートは『〈帝国〉』の中で、革命的な勢力を意味するものとしてこの言葉を使う。本来の意味は「多数」だが、内容的には「集団の力」を指す。
  • 「マルチチュード」は、スピノザの『エチカ』の共通概念から取り出されている。
  • スピノザの共通概念とは、
    • 人間が集団として共通に感じる認識のことであり、人間を相互に結び付けるものである。共通概念から見ると、人間は集団であり、個々人に分解することはできない。ホッブスによると、原始状態の人間は個々人に分解するがゆえに、万人の万人に対する闘争を起こし、原始状態を戦争状態にする

しかしスピノザは、原始状態における個々人の分解を否定することで、この戦争状態を否定する。マルチチュードとは、個々人に分解された人間を集団に取り戻そうという力、を意味している。『〈帝国〉』においては、移民労働者などがその範疇に入るが、具体的な集団を指しているわけではない。マルチチュードには、集団的生産による利潤の取り戻しという発想がある。これによると、最も収奪された集団こそマルチチュードである。

▲知恵蔵2006[現代の思想









2007-03-10 (土) 21:35:27 (3757d)