Karl Mannheim カール・マンハイム
- 1893-1947
- ハンガリー生まれの社会学者。
- 知識社会学の方法を確立。また、時代の診断学として現代学を構想。
- ナチス政権成立後、英国に亡命。ロンドンで客死。
- 著「イデオロギーとユートピア」など。
- 知識社会学の確立者。
- 『イデオロギーとユートピア』は知識社会学の古典的著作となっており、そこで提起された「存在被拘束性」Seinsverbundenheit(ドイツ語)の概念は、知識社会学のキーワード。
- 『変革期における人間と社会』(1935)にみられるように、自らがユダヤ系のマージナル・マン(境界人、周辺人)であり、数次の亡命を体験した立場からの現代社会分析が重要である。この視点は、さらに「時代の診断学」としての現代学Gegenwartskunde(ドイツ語)としてまとめられていった。
- 政治社会学の視点からの大衆社会分析の出発点を提起した。リースマン、フロム、ミルズなどの大衆社会論は、多かれ少なかれマンハイムからの影響を受けている。
- 晩年の教育社会学の分野での活動は、ユネスコのヨーロッパ支部長としての実践とともに、ファシズムを再生させない「自由のための計画化」を模索。
2008-11-19 (水) 00:55:59 (4037d)