ヨーロッパ思想入門

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ヨーロッパ思想入門 †

  • 岩田靖夫『ヨーロッパ思想入門』(岩波ジュニア新書)

はじめに

  • ヨーロッパ思想はすべて、ギリシアの思想ヘブライの信仰の土台の上に立つ。
  • ヘブライの信仰の本質
    • この信仰はユダヤ教として生まれ、キリスト教として世界的に広まった。その信仰の基本は…
    • 唯一の超越的な神が天地万物の創造主である
      • この基本の合意は、宇宙の中のいかなるものも神ではないということ。古代世界では、ギリシア人でさえ、太陽や月を神として拝んでいたが、『創世記』はこれらを光る物体と呼んでいる。すなわち、アニミズムの否定であり、世界からの魔神的な力の放逐である。この姿勢が、後にヨーロッパに自然科学が成立する際の精神的背景になっている。
    • 神が「自己の似姿」として人間を創造した
      • 神はなぜ世界を創り、その頂点に「己の似姿」としての人間を創造したのだろうか。それは神が愛だからであり、愛は他者を求めるからである。それだから、神は、愛の相手として、ある意味で己と対等な存在者を、すなわち自由な存在者としての人間を創造したのであった。人間の「かけがえのなさ」とは、人間が「愛をうけうる者」として、唯一絶対の神の似姿であるところに由来する。
    • イエスの教えによって明らかにされたこの神のかぎりない優しさ
      • イエス自身が貧しい職人の子であり、つねに社会の上層にいる支配階級に抵抗し、下層にいる被差別者、弱者と共に歩いた人であった。イエスは、罪、加害、暴力に対して、復讐ではなく、徴底的な「赦し(ゆるし)」で対せ、と教えた。その極限に、「敵をも愛せ」の教えがある。これがキリスト教の核である。

 この二つの源泉から、ヨーロッパ思想はその活力を汲み出している。その展開がヨーロッパ哲学である。

ヨーロッパ思想入門 の構成 †






2007-03-10 (土) 21:35:53 (3668d)