European social security
- ヨーロッパの社会保障には次の2つの種類が存在する。
- ドイツやフランスなどで取り入れられている制度。ヨーロッパ大陸の社会保障は、ビスマルク型社会保険以来の労働保険の伝統を受け継ぎ、社会保険が中心となっている。
- 全国的に統一された制度ではなく,各階層ごとに制度が分けられているのが特徴である。
- 各制度で足りない分を公的扶助で補うという方法をとっている。このため,費用は公費負担ではなく主に保険料によるものである。給付は社会階層の追いを考慮して所得比例方式を採用している。
- 財源は労使双方の所得比例拠出で、多くの場合国庫補助が加わる。給付は所得比例型が多い。
- 均一拠出、均一給付を建前とする北欧・イギリス型社会保障とは好対照となっている。
Anglo-north European social security
- イギリスやスウェーデンで見られるもので,国や地方公共団体の公費負担の割合が高いのが特徴である。これは単一の社会保障制度が全国民に無差別・平等に保障されていることによるものである。社会保障の給付は均一でなされており,国民の最低限の生活を保障するものとされている。最近では所得比例方式が取りいれられている事例もある。
- 全ての国民に対する平等な最低生活水準の保障を目的とし、あらゆる保険事故を包含する単一の国民保険(イギリス)、もしくは地域住民保険(北欧)を持つような社会保障体系を言う。
- 財源的には国・地方公共団体の負担割合が大きい。