ラディカル・フェミニズム

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radical feminism

ラジカル・フェミニズム †

  • 第二波フェミニズム運動擡頭期、女性の抑圧は他の抑圧(階級的抑圧など)には還元することができない根源的なものだと主張し、その運動の理論的支柱となったフェミニズム思想。
  • 「ラディカル・フェミニズム」は,個人的だと思われていた男女の「性」そのものが,政治的な支配関係を含んでいると考える。このフェミニズムの方法は,「個人的なことは政治的なことである」というスローガンからも,明らかである。
  • ケイト・ミレットは,『性の政治学』(1970年)で,「家父長制」という概念を用いて,性の領域での男性の女性支配の起源を明らかにした。
  • 家父長制のもとでは,男女の生殖機能の自然的な違い(女性の出産・哺育)から労働の分業が生じ,これによって男性が社会的に利益を得るシステムが生ずる。
    • 女性の性と生殖は,強制的な異性愛に基づく「結婚−母性」という枠組みに組み込まれ,この枠組みが歴史的に制度化されて,男性の支配と女性の被支配という権力構造が生み出されてくる。
  • こうして,男は支配階級,女は被支配階級といった「性の階級差」が生じる。この「性階級」は男女関係だけでなく,社会のあらゆる権力関係の基盤となり,あらゆる権力心理の起源ともなる。
  • 家父長制システムのもとでは性の支配関係があらゆる抑圧の根源(ラディカル)となると主張するので,「ラディカル・フェミニズム」と呼ばれる。
  • 家父長制に対するこうした批判は,男性による女性の身体支配(性と生殖の管理)からの解放を求める運動である。

 

  • この批判をさらに先鋭化した立場として
    • 女性の性的快楽の解放,強制的異性愛に代わる選択肢としてのレズビアンの復権,非婚や生まないことの自己決定など,セクシュアリティー(性活動)とリプロダクション(再生産)をめぐる様々な主張がそこから派生してくる。
    • レイプ、ポルノグラフィー,セクシュアル・ハラスメントなどの性的暴力も,こうした流れのなかで糾弾される。
    • この立場から,家父長制的・男性中心的な性別価値評価を180度転換して,男性性ではなく,むしろ女性性にこそ優位があるとする女性中心主義もあらわれてきた。





2008-06-21 (土) 04:47:14 (3348d)