《「為(な)すに任せよ」の意》
フランスの重農主義者が主張した経済における自由放任主義。
レッセ‐フェール‐レッセ‐パッセ。
自由に個人の利益を追求させ,競争させることが社会全体の利益の増進に役立つという主張。A.スミスは『国富論』において,フェアプレイの原則に基づく自由競争こそ見えざる手による社会の繁栄をもたらすとし,一切の保護制度を廃止すべきであると主張した。このような主張は独占的商業資本が王権と結びついてとった貿易の独占とそれによる金銀の蓄積を主目的とした重商主義に対抗するものであったが,同時に国際的な自由貿易を求める運動にも結びついていった。→6-315 経済学,10-771 スミス,アダム
→自由放任主義