exchange risk
外貨建て資産(負債)の保有者が為替相場の下落(上昇)によって損失を被る危険性。
例えば,1ドル当たり100円の為替相場で米ドル現金を購入した人が,後で米ドル現金を売却しようとした時に,為替相場が1ドル当たり90円に下落していれば,その人は1ドル当たり10円の揖失を被ることになる。
実際上,為替リスクは米ドル,ユーロといった通貨ごとに,それぞれの外貨建てで表示された資産(負債)額が,同じ外貨建ての負債(資産)額を上回っている差額について,為替リスクが存在する。したがって,各通貨ごとに資産と負債が同額ならば,ネットベースの保有額はゼロとなり,為替リスクは生じない。
カバー/ヘッジ cover/hedge
為替リスク回避の基本原則は,米ドルとかユーロといった外貨の種類ごとに,外貨建ての資産と負債の金額を等しくすることにある。
為替リスク回避の手段はカバー取引とヘッジ取引に大別される。
厳密に定義すれば、カバー取引とは外貨資産と負債の間に金額,期間の一致した見合い関係を作ることである。例えば、6カ月後に期限がくる米ドル建て外貨預金(ドル資産)を保有する人が,同額の6カ月先物ドル売り(ドル負債)を行うことである。この場合,為替リスクは完全に回避されている。例えば6カ月後に期限がくる米ドル建て外貨預金(ドル資産)を保有する人が,同額の3カ月先物ドル売り(ドル負債)を行う場合,ドル資産と負債は見合っていないが,為替リスクは少なくとも最初の3カ月間については回避されている。この場合,3カ月先物ドル売りのことをヘッジ取引という。
ただし現実にはカバーとヘッジの用語はあいまいな使い方がされ,ヘッジという用語は為替に限らず広く価格変動に対しても用いられる。