schooling
- イリイチの用語。学校という教育制度によって訓練されること。資格や証書を取得することだけを目指して、自律的思考をなくす現代教育への批判のために用いられる。
- 学校化(schooling)という言葉はイリイチの『脱学校化の社会』(1970年)によって一般に使われるようになった。
- 学校化されるというのは、たとえば卒業証書をもらえればそれだけ能力があることだと思いこむように、制度のもとで生きることを選択して自律的な(自主的な)考え方を、学び方を放棄するということである。すなわち、制度のもとで生きることを選んで制度からのサービスを受けることに疑問を持たず、自律的、協働的な生き方を捨て去ることである。
- そしてイリイチは、学校を三つの要素で整理している。
- 年齢別に分けられた児童集団の存在
- 資格を持つ教員のもとで管理される生徒という<教員−生徒>関係
- 年間を通じてのフルタイムの出席
このような要素によって<学校>は子どもたちを訓練し、教育する全体的な制度たりうる。このような学校制度を支える構造は「隠されたカリキュラム」と表現される。
- 隠されたカリキュラム
- 学校を通してのみ<資格>が与えられるという構造を示す。つまり、表面にあらわれているカリキュラム(授業一覧)を習得することが富に至る確実な道であると暗黙のうちに示すことである。「知識の証書は保証された特権に転化する」のである。