「株」についてのメモ。株とは…
HOME >

†

職業,営業上の特権。また江戸時代,売買された名跡や役目をいう。農山漁村の共有の山林,原野,漁場などの利用および収入の分配権などから起った。江戸時代,社会の各分野で世襲制度が確立し,固定するとともに株は一つの権利となり,売買,譲渡の対象にもなった。両替屋株,米仲買株,御家人株,名主(なぬし)株などがあった。現代では株式の略称として用いられる。(→株仲間) →9-551 商業史

株式

(1)株式会社における社員(株主)としての地位で,会社に対する株主の持ち分あるいは株主権の割合を示す。株式会社は細分化された割合的単位としての株式を発行することによって多くの出資者から資本を調達することができる。株主としての地位は有価証券としての株券に表章されて流通におかれる。株主は株主たる地位に基づいて会社に対し各種の権利義務を有するが,それには利益配当請求権,残余財産分配請求権のような自益権と議決権のような共益権がある。株主は株式を他人に譲渡することによって,みずからの出資を回収することができる。したがって株式は,会社資本を調達するための手段として機能するほか,会社資本を商品化する有価証券として売買される。→4-476 株式 (2)質入れ 株式を質権の目的とすること。権利質の一種。質入れの方法としては,記名株式については略式質と登録質の2つの方法が認められている。略式質の成立要件は株券の交付であり,第三者対抗要件は株券の継続占有である(商法207)。略式質の場合も,質権者には優先弁済権のほかに,株式の消却,併合,分割,転換,買取りならびに準備金の資本組入れに基づく新株発行などの場合に,株主が受ける金銭または株式のうえに物上代位権が認められる(商法208)。ただ登録質と異なり,物上代位権を行使するためには会社による払渡しまたは引渡し前に差押えることが必要であり(民法362条2項,350,304),利益配当および利息を受取ることは認められていない。無記名株式の質入れは無記名証券として動産質の規定によるから,その成立要件は株券の交付であり,その対抗要件は株券の継続占有である(民法86条3項,344,352)。(3)名義書換え 株主名簿上の名義を新たに株式を取得した者の名義に書換えること。記名株式については,株主名簿の制度がとられているから,株式を取得した者が会社との関係で株主として認められるためには,その氏名および住所を株主名簿上に記載することが必要である。したがって記名株式が譲渡その他の事由で実質的に移転した場合に,株式の取得者は株主名簿上の名義の書換えを受けなければ,会社に対して株主であることを主張しえないことになる(商法206)。→4-478 株式






2007-03-10 (土) 21:37:53 (3728d)