逆選択

「逆選択」についてのメモ。逆選択とは…
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adverse selection アドバース・セレクション

情報の経済学

逆選択 †

  • 保険加入者が幅広い層に行き渡らずに特定のグループだけに偏ってしまう傾向、保険加入者が保険金支払いの確率が高いグループだけに偏ってしまう傾向を指す。結果的に保険市場が成り立たなくなるような現象に関連している。
  • 今日においてよく用いられる逆選択は、交渉の一方の当事者が、相手の契約から生じる純利益を左右するような事柄に関する私的情報を持ち、なおかつ、そのような契約に合意する者が、契約内容が相手にとって非常に不利になるような私的情報を持つ者のみに生じる、契約前の機会主義的行動を意味する。

逆選択 †

  • 中央日報
  • ヒマラヤが原産地のレモンは、真っ黄色な色がきれいで、香りも良い。しかし、英語のレモンには、不良品、欠陥のある中古車、との意味もある。 オレンジとは異なってレモンは酸っぱくそのままでは食べにくい、との点から由来した意味だ。経済学では「情報の非対称」を説明するとき、レモンが登場する。ジョージ・アカロフ(米カリフォルニア大学バークレー校)教授が1970年に『レモンの市場』(The Markets for Lemons)という論文で、情報の非対称性と市場の関係に対する分析を試みたからだ。 情報非対称理論の創始者に選ばれるアカロフ教授は、その功労で、2001年にノーベル経済学賞を受賞した。
  • 「情報非対称」とは、ある一方は多くの情報を持っているのに、もう一方はそうでない状況をいう。 アカロフ教授は、中古車市場を例に挙げた。中古車を売る人は、車の欠陥についてよく知っているが、買おうとする人はそうでない。 だから、外見だけ立派なレモン(欠陥のある中古車)を高い値段で、騙されて買うことができる。 こうした「レモンの可能性」のため、中古車価格は低く設定される。そのため、良い中古車を持っている人は中古車市場に車を出さず、知り合いを通じて売ろうとする。結局、中古車市場では、良い品質の売り物は消え、質の低い売り物だけが残るようになる。情報の非対称によるこうした現象が「逆選択(adverse selection)」だ。
  • 60年代半ば、イタリアに「純潔保険」というものがあった。 当時、イタリアでは海外留学のブームが急激に広がっていたが、留学中の娘の純潔に保険を掛け、問題が生じる場合、親に補償を行う、という奇抜な保険商品だった。 しかし、各保険会社は数年後に途方もない損失をこうむって、同商品を廃止してしまった。 相対的に静粛な娘を持つ親は保険に加入せず、自由奔放な娘の親だけが保険に加入したからだ。 保険金を受領する可能性の大きい人だけが保険に加入する、という逆選択があらわれたのだ。





2008-05-27 (火) 18:33:49 (3349d)