契約理論

「契約理論」についてのメモ。契約理論とは…
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contract theory 契約の理論

契約理論 †

 企業統治、公的規制、法律と制度などを分析するゲーム理論を用いたミクロ経済学の一分野。

 情報の不完全性を分析する伝統的契約理論と契約の不完備性を分析する新しい契約理論に分けられる。

  • 伝統的契約理論は,依頼人と代理人の間の情報の非対称性のために発生する観察されない特性の問題である逆選択や,観察されない努力の問題であるモラルハザードを予防するための最適契約を分析する。
    • 例えば,リスクの高い人だけが保険市場に参加したり,保険のためにかえって事故率が上昇したりする現象を防止するための危険分担や自己選抜契約などをあげることができる。
  • 新しい契約理論は,コースによって提唱された取引費用の観点から,すべての状態を想定した条項を明文化できないような状況において,投資や技能が関係特殊的な場合に発生する事後的な機会主義的行動のホールドアップ問題を回避するための所有権の配分や成果の分配を分析する。⇒契約と組織の経済学
    • 例えば,企業派遣でMBAを取得した社員が復職する際に,より待遇条件のよい企業に移籍してしまわないための権利の配分や取り分の交渉などをあげることができる。契約理論では,制度・評判や法律・裁判を情報や契約の不完全性を補完する機能と考えるので,比較制度分析法と経済学とも関連している。





2007-03-10 (土) 21:39:04 (3912d)