形而上学

「形而上学」についてのメモ。形而上学とは…
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metaphysics

形而上学 †

《metaphysics 自然学のあとの((ギリシア)ta meta ta physika)書の意。後世、ロードスのアンドロニコスがアリストテレスの著作編集に際して採った配列に由来》

  1. あらゆる存在者を存在者たらしめている超越的な原理、さらには神・世界・霊魂などを研究対象とする学問。第一哲学または神学。
  2. 客観的実在やその認識の可能を端的に認める哲学的立場。不可知論や実証主義の立場から独断論や実在論を称した語。
  3. 事実を離れて抽象的なものにだけとどまる議論を揶揄していう。
  4. アリストテレスの中心著作。全一四巻。彼自身は「第一の哲学」と呼び、ありとしあるものについての普遍学としての存在論と、究極第一に有る実在をめぐる神学に区分される。

「形而上学」の由来 †

meta(あと) + phusika(自然学) → 形而上学

  • 紀元前100年ごろ、アリストテレスの著作を後の人が整理した際、論理学や倫理学、自然学などはそれぞれタイトルがつけられて1冊の書物となった。
  • しかし、形相や資料、実態などに関する諸論考は、タイトルのつけようがないままに「自然学(フィジカ)の「あと(メタ)」」にまとめられる。その時点では、この語はアリストテレス全集における「自然学の後の本」という意味しかなかった
  • ところが、「メタ」というギリシャ語には「〜を越えた、〜の上の」という意味ももつ。実体や神は、目に見える形をもった自然を超越し、存在するもの(存在者)一般に関わる原理である。そこで、そのようなものを扱う書物をあらわす名称が、そのまま「形ある自然を超越した事柄の学問」の名称に代わった。
  • なお、日本語の「形而上学」という語は「形を超えたがものの学」を意味する。

「形而上学」の用法 †

  • 今日でも「形而上学的な〜」という用いられ方がされることが多いが、おおむね「非科学的・非学問的なおとぎ話」といった否定的意味合いが込められている。
  • 存在者一般の原理は実験や観察によって確認できない。19世紀以降、実験や観察の対象のみが科学の対象であるという考えが広まって、「形而上学」という言葉がマイナスの意味で用いられるようになった。





2007-03-10 (土) 21:39:04 (3668d)