- 「経営戦略とは何か? …定義は多様
- ex.アンゾフ「組織の発展プロセスを指導する新しい意思決定ルールとガイドライン」。
- 各種の定義から共通項を抜き出すと,経営戦略とは,以下の2つの側面をもつ。
- 意思決定のルール
- 企業はさまざまな意思決定を迫られるが,行き当たりばったりにおこなったのでは企業経営はうまくいかない。さまざまなレベルの意思決定を全体として整合させる基本的な方針が必要となる。
- 環境適応のための指針
- 戦略という基本的な方針が必要なのは,市場のニーズとかライバル企業の行動.といった外部環境にうまく適合した意思決定をしないと,企業行動が成果を上げられなくなる。その意味で,経営戦略とは企業が環境適応するための指針。
- 企業戦略(事業構造戦略)
- その企業が環境とのかかわりにおいて,全体としておこなう事業の範囲の決定を意味する。具体的には,どのような製品・サービスを扱い,それをどういった相手に提供するかの決定。
- 競争戦略(事業戦略)
- 企業戦略によって決まった事業分野を前提に,そのなかで他社に対してどのような競争上の優位性を確保するかという戦略。つまり,個々の事業領域において,どのように他社と競争していくかに関する基本方針の決定。
- 機能別戦略(職能別戦略)
- 販売戦略,生産戦略,財務戦略,広告戦略,研究開発戦略など,企業活動に必要な個々の機能ごとの戦略である。全社的に統一した戦略になる場合と,各事業ごとに策定される場合とがある。
- 企業が実際に戦略を展開するためには,さまざまな経営資源が必要になる。経営資源とは,新しい製品を開発するための研究開発能力,他社との競争に勝つための生産技術や販売ルートなどのことをいう。
- これらの経営資源を獲得するためには,基本的に2つの方法がある。自社独自に作り上げていく方法と,他社が蓄積した技術やノウハウを利用する方法。
- 自社による開発
- 研究員による研究開発,製造現場における生産上の技術やノウハウの開発・蓄積,営業マンによる販売ルートの開拓など,自前で必要な経営資源を獲得するという方法である。これをR&Dという。
- メリット:作り上げた資源は自社だけのものであり,他社に対する強力な武器になる。
- デメリット:自社開発には一般に時間がかかり,タイムリーな戦略展開が阻害される。
- M&A
- 合弁
- 提携
- 戦略的提携
2007-03-10 (土) 21:39:10 (5153d)