経験論

「経験論」についてのメモ。経験論とは…
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empiricism 経験主義/経験哲学

経験論 †

知識の源泉は理性ではなく、もっぱら感覚的経験にあるとする哲学上の立場。生得観念を否定した17・18世紀イギリス経験論( F =ベーコン・ロック・バークリー・ヒューム)が代表的。

知識の源泉を経験,ことに感覚的経験に求める哲学的立場で,知識の源泉を理性に求める理性論,合理論と対立する。古代ではソフィストたち,ストア学派,エピクロス学派などがこの傾向に属し,プラトン,アリストテレスの理性的立場と対立し,中世ではオッカム,R.ベーコンなどにこの傾向が部分的にみられたが,いわゆるヨーロッパ大陸の理性論と対立して経験論の立場が明確に主張されたのは,17世紀末から18世紀にかけてのJ.ロック,G.バークリー,D.ヒュームなどのイギリス経験論においてである。ロックはデカルトの生得観念を否定していわゆるタブラ・ラサ(白紙)説を主張し,バークリーは抽象観念を否定して「存在は知覚すること」であると主張し,ヒュームは抽象観念を批判して観念の起源を感覚印象に求めた。またJ. S.ミルにもこの傾向が認められる。このイギリス経験論はヨーロッパ大陸の唯物論,実証主義と結びつくにいたり,フランスではボルテール,D.ディドロ,J.ダランベールなどの啓蒙主義,ドイツではR.アベナリウス,E.マッハなどの実証主義に影響を与え,さらに現代では19世紀のいわゆる思弁的哲学に対する批判との関連において再評価され,論理実証主義,プラグマティズム,分析哲学に影響を与えている。






2007-03-10 (土) 21:39:10 (3702d)