経済通貨同盟

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Economic and Monetary Union

EMU:経済通貨同盟 †

  • 略称EMU{エミュー}。
  • ヨーロッパ連合(EU)における通貨統合を実施に移すための同盟。
  • EUの単一市場を補完するための不可欠な要素として、通貨を単一にすることによる経済通貨面の統合を意図して結成されたものである。
  • 1969年12月にピエール・ウェルナーPierre Werner(1913― )を委員長とする特別検討委員会が設置され、同委員会は70年10月に、80年までの10年間に3段階でEMUへの移行を勧告する報告書を提出した。しかし、1971年末の米ドルの変動為替{かわせ}相場制への移行、73年のオイル・ショックによって、この試みは失敗に終わった。
  • 1989年4月、EUの前身であるヨーロッパ共同体(EC)において、ジャック・ドロールJacques Delors(1925― )が「ドロール委員会報告」を発表した。この報告書は、ウェルナー報告と同様、段階的なEMUの実施を目的とした。同年6月のヨーロッパ理事会(EU首脳会議)で採択され、通貨の交換性、域内資本移動の自由化と金融市場の完全統合、為替変動幅の廃止、各国通貨の平価固定などが実施されていくこととなった。

第一段階として、1990年7月よりEC加盟国の金融通貨政策の協調強化、ヨーロッパ通貨制度(EMS)への全面参加などが開始され、EC加盟国間における資本移動が完全に自由化された。また、93年にはEC発足時のローマ条約を改正したマーストリヒト条約(EU条約)が発効し、EUが誕生。この条約により、その後の通貨統合の具体的スケジュールが明確に示された。

第二段階は1994年1月に開始され、ヨーロッパ中央銀行(European Central Bank、略称ECB)の準備機関としてヨーロッパ通貨機構(European Monetary Institute、略称EMI)が創設され、各国通貨の為替変動幅の縮小などの措置がとられた。98年6月にECBが設立されたことによりEMIは解消された。

第三段階は最終段階として、1999年1月よりEU加盟15か国中イギリス、ギリシア、スウェーデン、デンマークを除く11か国でEMUが発足した。単一通貨「ユーロ」Euroが決済通貨として導入され、加盟国通貨とユーロとの交換レートは永久的に固定された。ユーロは加盟国の通貨となり、移行期間を経て、加盟国通貨の紙幣・硬貨は市場からすべて回収され、ユーロに切り替わった。また経済取引や契約、国債発行もユーロ建てで行われる。

一方、ECBの設立に伴い、通貨政策は加盟各国の中央銀行による国内通貨政策からEU共通の通貨政策となり、その権限もECBに移行した。ECBは加盟国に関して、ユーロによる単一の金融政策と為替政策を策定し実施する。加盟各国の中央銀行は、EUの単一通貨政策の下で、ECBの決定を実施しその監督を受けることとなる。






2008-05-27 (火) 11:14:52 (4531d)