心理学で、課題が設けられたとき、目標に向かって無意識に一定の行動をとろうとする傾向。
determining tendency
意志の目的表象に基づいて,意識過程または行動過程が意識的,無意識的に統制され,決定されることをさす概念で,態度の一種。心理学のビュルツブルク学派のN. K.アッハの用語。
20世紀初頭の10年間ほどにドイツのヴュルツブルク学派の心理学者は,内観に基づく思考実験から,感覚的内容の連合よりもある種の構えが思考の方向を統制することを主張した。特にアッハは当初問題として与えられるもの,すなわち課題が反応の構えをつくり,目的に達するように個人の習慣や知識を動員して思考の方向を固執して導き,問題の解決の可否を決定することから,この種の構えを決定傾向とよんだ。