現代政治学

「現代政治学」についてのメモ。現代政治学とは…
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現代政治学 †

  • 現代の複雑な政治現象を体系的な方法で分析し、知識を蓄積できる形にして、政治学の発展を図ろうというもの。
  • 現代政治学の先駆者…ウォーラス、ペントレー。
    • ベントレーは、政治制度の形式的研究に終始していた伝統的政治学を、「死せる政治学」と批判。

現代政治学にはさまざまな潮流があるが、一般に次のような特徴を持つ…

  1. 「科学としての政治学」をめざすもので、規範的理論と経験的・実証的理論を峻別しなければならない。価値判断と経験的説明を混同しない。
  2. 実証的方法でもって、政治の現実を分析することの重視。理論は、本当にその通りになるかどうか、他人が洞察したり、実験できるような形になっていなければならない。法則性の発見のためには、生のデータ収集が重要。
  3. 政治行動の観察、記録、分析は科学的方法に即して行なわなければならない。数量化が可能なものは数量化される。
  4. 研究は理論と関連づけて体系的に行なう。イーストンの言葉を借りると、「理論に導かれない研究は無益であり、データに支えられない理論は不毛」という。
  5. 伝統的政治学の場合は、哲学、思想史、歴史学、法学などとの関係が強かったが、現代政治学では、社会学、社会心理学、文化人類学、統計学、数学などの隣接諸科学との関係が重視される。

現代政治学の先駆者 †

  • 現代政治学は、1908年にそれぞれ出版された二冊の書物にはじまる。
  • ウォーラス
    • イギリスのウォーラスの『政治における人間性』。待望の普通選挙権の実現が、必ずしも理想的な政治の実現につながらなかった反省から生まれてきた。従来の政治学が、人間性を十分にとらえないまま制度論を展開してきたことを批判し、人間の非合理的行動をも含めて政治を分析すべきであるとした。政治研究に心理学的なアプローチが必要なことを説いたもので、政治行動論の先駆となった。
    • 政治行動論は、政治現象を個々の人間行動という観点からとらえるもので、ミクロ政治学と呼ばれることもある。政治行動を、個人のパーソナリティ、イデオロギー、価値観、態度を基礎に分析していくのであって、集団レベルでは、政治文化、世論が扱われる。政治的社会化、投票行動などの研究も含まれる。
  • ベントレー
    • もう一つは、アメリカのペントレーの『統治の過程』。政治というものは、現実には諸集団間の対立と相互作用であり、政府がそれを調整する過程ととらえる。政治研究に社会学的な視角を導入したもので、ここから政治過程論がはじまった。
    • 政治過程論は、ペントレーによってはじめられ、トルーマンによって発展させられた。公共問題をめぐる利害の対立、調整、合意形成を分析するもので、集団や全体社会を扱うものなので、マクロ政治学などといわれることもある。圧力団体、政党、選挙、立法過程・行政過程・司法過程などが対象とされる。
  • このようにして、ペントレーとウォーラスによって、現代政治学の二つの中核的領域が開拓されたが、それはシカゴ学派によって、本格的に発展させられていく。
  • シカゴ学派の登場





2007-03-10 (土) 21:39:38 (3813d)