言力

「言力」についてのメモ。言力とは…
HOME > 言力

言力 / ワード・ポリティクス †

  • 政治学者・田中明彦(東大教授)の指摘する日本外交の基本とすべき手段。
    • 『ワード・ポリティクス』(筑摩書房)。2001年、読売・吉野作造賞を受賞。
  • 「言力」は単なる雄弁術ではない。指導者は日本をいつまでにどうするかという青写真を構想し、情報を構想に沿って分析、内政・外交方針を立て、訴える。
  • 言力とは、構想力、表現力、説得力、演出力を総合したもの。
  • 参考:亀井肇「新語探検」japanknowledge

言力政治 †

  • 中央日報・噴水台
  • 日本で「言力」という用語が登場したのは1990年代の話。
  • 論旨は当時の東アジア政治についての問答で始まる。 米日中ゲームは三国志のようなものか。 ちがう。 そういう対立軸はない。 では三角関係か。 長い間の夫婦である米日の前に魅力的な恋人(中国)が現れ、米国が妻(日本)を捨てて恋人へ行くという比喩がある。 それも違う。 国家の目的は愛でない。
  • それよりもはるかに複雑な社交ゲームだ。 2家族(国家)だけでなく3家族間のパーティーもある。 もっと多くの家族を招いたパーティー(多者会議体制)もいくらでもある。 パーティーは有力者を中心に開かれ、新しい関係が生じる。 東アジアは首脳を含む巨大社交場だ。 ここで真価を発揮するのが言力。 ‘通説’を作りだす力だ。 その要素は構想力・表現力・説得力・演出力など。
  • 権力政治、金力政治を看過したわけではない。 依然として軍事力と経済力は決定的だが、言力の比重が高まっていると分析する。 国家・国際機構・企業・NGOが絡んだ複雑な世界では。 言力政治の強化は、2000年に小渕内閣の「21世紀 日本の構想」報告書に載せられる。訥弁であるため自らを「ボキャ貧」と呼んだ総理の下でだ。
  • 言力はジョセフ・ナイ・ハーバード大ケネディスクール学長が言うソフトパワーと同じ脈絡。 ニンジンとムチではなく発想などの魅力で相手を味方と見なす力がその要諦だ。 ナイは、ラムズフェルド国防長官はこれを理解もできないと批判。





2007-03-10 (土) 21:39:39 (4975d)