固定為替相場制

「固定為替相場制」についてのメモ。固定為替相場制とは…
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fixed exchange rate system 固定相場制

固定為替相場制 †

  • 各国の通貨が他の通貨との関連で固定されている為替相場制度のこと。外国為替相場の変動を、固定あるいは変動幅を極めて狭い範囲に限定した為替制度。
  • 変動為替相場制
  • 金本位制時代には,為替相場は金平価を中心に金の現送点の範囲内に収まっていた。ブレトンウッズ体制下では,加盟国は自国通貨の対米ドル為替相場の変動幅を平価の上下各1%内に収めることが義務づけられていた。
  • この幅は1971年12月のスミソニアン協定によって2.25%まで拡大された。固定為替相場制の下では,各国通貨当局は,相場の上下限において無制限に介入しなければならなかった。ただし基礎的不均衡が存在する場合には、平価の変更が認められた。ブレトンウッズ体制の固定為替相場制度は1973年第1四半期に主要国が変動為替相場制に移行したため事実上崩壊し,第2次IMF協定改正(78年)において変動相場制が正式に認知された。

固定為替相場制度の分類 †

  • 固定為替相場制度の中で厳格な固定為替相場制度(ハード・ペッグ)に分類される為替相場制度として、通貨同盟ドル化、そしてカレンシーボード制度がある。
  • 通貨同盟
  • IMFの分類で「独自の法貨を持たない為替制度」に含まれる通貨同盟は、加盟国がその国独自の通貨を持たず、共通通貨が流通する通貨制度。各国で流通する通貨が共通であるため、為替相場は1に永久に固定される。したがって、各国は通貨主権を持たず、金融政策の独立はまったくない。EU諸国が加盟している経済通貨同盟がこれに相当し、共通通貨ユーロが流通するユーロ圏を形成している。
  • ドル化
    • また、一方的に外国通貨を流通させているために、通貨同盟に至っていないものとして、ドル化がある。ドル化して百年近い歴史を持つ国としてパナマがある。また、最近ではエクアドルやエルサルバドルがドル化をした。
  • カレンシー・ボード制度
    • 自国通貨と外国通貨との間の固定為替相場を維持することを法的に義務付けるとともに、外貨準備残高に裏付けされた通貨残高のみが供給される厳格な固定為替相場制度が、カレンシー・ボード制度である。通貨当局は、通貨供給量を裁量的に管理できない上、最後の貸し手としての機能も持っていない。アジアでは香港がカレンシー・ボード制度を採用している。また、アルゼンチンもかつてはカレンシー・ボード制度を採用していた。
  • カレンシー・ボード制度などのハード・ペッグほど厳格ではない通常の固定為替相場制度では、通貨当局があらかじめ発表した公定相場で自国通貨を外国通貨に固定している。多くの場合、米ドルなどの単一通貨に自国通貨を固定する単一通貨固定相場制度。
  • SDRや通貨バスケットなどの複数通貨の合成されたものに固定する通貨バスケット・ペッグ固定制度もある。
  • 通常の固定為替相場制度では、外貨準備残高の裏付けがなくとも、通貨が供給される管理通貨制度が採用されているので、制度的には金融政策を裁量的に行うことが可能。





2008-05-27 (火) 11:13:19 (3828d)