- プラトンの中期対話篇の一。一〇巻。紀元前375年頃成立。魂の正しさを論じ、哲人王による理想国家が語られる。イデアと感覚的経験を論じた「洞窟の比喩」によっても知られる。国家篇。
国家の起源に関する学説には二つある。
- 実力説
- 種族であれ、階級であれ、優勢な集団が統治機構を創出したとするもの。実力説では国家の発生の経緯を論じており、国家の抑圧的要素を強調している。
- グンプロヴィッツは武力的な征服に国家の起源を求めている(征服説)
- マルクスやエンゲルスは階級的な搾取の機構として国家が成立したと説いた(搾取説)
- 契約説
- 社会の構成員が合意によって少数の支配者を選ぶ契約を結び、社会秩序の創出を図ったとする。
2007-03-10 (土) 21:40:36 (5067d)