参加民主主義

「参加民主主義」についてのメモ。参加民主主義とは…
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マクファーソンの民主主義理論:参加民主主義 †

  • ダールらの民主主義論は,多くの論者に受け継がれた。
  • G.サルトーリによる民主主義の定義
    • 民主主義とは、「選挙により選ばれたエリートによるポリアーキー」
  • S.ハンティントン
    • 「候補者が自由に票を競い合い,しかも実際にすべての成人が投票する資格を有している公平で公正な定例の選挙によって,その最も有力な決定作成者集団が選出される20世紀のシステム」
  • 一方、C.B.マクファーソンらは「政治家による政冶」として民主主義を捉える立場に対し,古典的な「人民による政治」の復活を訴える。
  • マクファーソンは,民主主義理論の発展を4段階に分類。
  1. 政府による抑圧から被治者を守るためのシステムとして民主主義を捉える「防御的民主主義」(自由主義と結びついたものであり,ベンサムやジェイムズ・ミルが代表者)
  2. 民主主義を個人の自己発展や人類の向上の手段と捉える「発展的民主主義」(J.S.ミルや20世紀の政治思想家J.デューイらが代表)
  3. 均衡的民主主義(シュンペーターやダールらの主張する「政治家による政治」を基調とした民主主義理論。均衡的とよばれるのは,それが「民主主義的過程を政治的財の需給間の均衡を維持するシステム」として提示しているため)
  4. マクファーソンが自らの立場として主張する「民主主義の空洞」を埋める参加民主主義

参加民主主義は,選挙での投票のみならず,利益集団や住民運動などさまざまな形態によって政冶参加を推進しようとするもの。この場合,民主主義を単なる決定過程として捉えるのではなく,政治参加自体が,市民の徳性の向上などの価値を付与し,政治教育機能や疎外された人間性を回復する機能などを果たすことを期待されている。

マクファーソンの理論でも,政冶参加には道徳的な意味が付加されており,具体的なシステムとして,

  1. 基底的な地域社会および職場レベルでの直接民主主義と,上位レベルの代表制民主主義とを組合せた複合的なシステムに,
  2. 改良された競争的政党システムを組合せたものとして構成される。これは,直接民主主義によって,間接民主主義を完全に置き換えてしまうのではなく,間接民主主義を直接民主主義によって補完することを意図している。





2007-03-10 (土) 21:41:19 (4181d)