- 自らの意志で自分の生命を断つ行動が自殺であり,それを行なうのは人間だけであるという意味で,人間性の基底にかかわる現象である。
- デュルケームは,統計的手法を使って自殺の社会的原因について分析するとともに,
- 利己的自殺
- 他愛的自殺
- アノミー的自殺
- 宿命的自殺
- 四類型を示し,社会病理学的な自殺研究に端緒をつけた。
- 自殺の公的統計の信頼性については賛否両論あるが,一般的には,高齢になるほど自殺率が高くなるのが,各国の自殺統計に共通した傾向である。また,以前は,20代前半の青年の自殺率がその前後よりも高く,自殺率が二つの山をもつN字型曲線を描くことが日本の自殺統計の特徴とされたが,最近ではこの一つ目の山が50歳前後の中高年期へと移行している。
2007-03-10 (土) 21:41:53 (5063d)