自然主義

「自然主義」についてのメモ。自然主義とは…
HOME > 自然主義

naturalism〕

1 〔哲〕 存在や価値の根本に自然を考える立場の総称。一般に、超自然的なもの(理想・規範・超越者など)の独自性を認めず、自然的なもの(物質・感覚・衝動・生命など)を基盤にして物事をとらえる。

ア 倫理学で、善や規範を超越的な原理からではなく、感覚的経験から導出する説。また、内的あるいは外的自然に即した生活を旨とする主義。

イ 宗教上では、汎神(はんしん)論にほぼ同じ。

2 一九世紀後半に興った文芸思潮。観察を標榜する近代のリアリズム(写実主義)の延長上に、これを科学的に徹底し、理想化を排し人間の生の醜悪・瑣末(さまつ)な相までをも描出する。フランスのゾラ・モーパッサンなどが代表。この影響のもとに、日本では明治後期に島崎藤村・田山花袋などが輩出した。

3 美術で、自然の事物を忠実に再現しようとする作画態度。古典ギリシャの美術などにもみられるが、特に一七世紀イタリアのカラバッジョやその後継者たち、さらには一九世紀中頃のテオドール=ルソーらバルビゾン派や一九世紀後半のクールべらの写実主義をさす。

  1. 哲学で、自然を唯一の実在・原理として、精神現象を含む一切の現象を自然科学の方法で説明しようとする立場。
  2. 倫理学で、道徳に関する事象を本能・欲望・素質など人間の自然的要素に基づいて説明する立場。
  3. 文学で、理想化を行わず、醜悪なものを避けず、現実をありのままに描写しようとする立場。一九世紀後半、自然科学の影響のもとにフランスを中心に興ったもので、人間を社会環境や生理学的根拠に条件づけられるものとしてとらえたゾラなどが代表的。日本では明治三〇年代にもたらされ、島崎藤村・田山花袋・徳田秋声・正宗白鳥らが代表。
  4. 教育学で、人間の自然の性情を重んじ、その円満な発達を教育の目的とする立場。ルソーの提唱。

美術 自然主義 †

  • 対象に忠実であろうとする点では写実主義と共通しつつも,失われつつある自然に注目する点でロマン主義的傾向を色濃く残している自然主義がおこった。彼らの多くがパリ郊外のバルビゾン村に暮らす農民の日常生活に素材を求めたことから,バルビゾン派とよばれている。
    • ミレー(自然の中に投入して,自然の美しさ,深さを求め,現実の風景を深い観察にもとづき,情味をもって穏やかに表現した)
      • 「落穂拾い」「晩鐘」
    • コロー 「マントの橋」
    • ルソー 「アプルモン」





2007-03-10 (土) 21:41:55 (4654d)