社会保険

「社会保険」についてのメモ。社会保険とは…
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社会保険 †

国民の生活保障のため、疾病・老齢・出産・失業・死亡など生活を脅かす事由が発生したとき、一定基準の給付を行う保険。健康保険・労働者災害補償保険・雇用保険・厚生年金保険など。

負傷・疾病・失業・老齢・死亡など、国民の生活を脅かす事由が発生した際、その生活を保障するための保険。医療保険・年金保険・雇用保険・労働者災害補償保険の四種があり、保険料は政府・事業主・被保険者が共同負担する場合が多い。

社会保険 †

ベヴァリッジが,公的扶助とともに、国家が提供する福祉のもう一つの柱と考えたのが社会保険である。

  • 定義
    • 「疾病,出産,老齢,障害,生計中心者の死亡,失業,業務災害などの保険事故が発生したとき,現金や現物による給付を被保険者とその被扶養者に与えるなどにより,その生活の安定を図ることを目的とする公的保険」(日立デジタル平凡社『世界大百科事典』)。

公的扶助と異なり,無償ではなく,保険料を支払うことが前提となる。しかし,民間の保険と異なって,その対象となる人に加入が原則として強制される。会社に勤めて数年働いたところで,会社が倒産した場合,雇用保険を受給することができる。その額は,職を失う前にもらっていた収入に比例する。これは,働いている間に給料の一定割合を雇用保険料として支払って,いざというときに備えているからである(雇用保険料は,雇い主も負担をし,また政府も一定の支出を行っている)。

 福祉政策としての社会保険は,公的扶助に比べると歴史が新しい。その起源は,ドイツ帝国の宰相であったビスマルクに求められる。1871年にドイツは統一され,その後産業化の道を歩む。産業化は都市への人口集中をもたらし,生活・労働環境の悪化といった社会問題を生み出した。その解決を求めて政府を攻撃する,社会主義運動や労働運動も力を得てきた。ビスマルクは,疾病保険,災害保険,老齢保険などの社会保険の創設によってこれらの社会問題に対処し,労働者の反政府化,社会主義化を防ごうとした。その意図は政治的には成功しなかったが,その後各国で社会保険制度が次々に導入され 福祉政策のもう一方の柱となっていった。

 ただし,この政策の基本は保険である。民間の保険では,予想外の戦争,争乱,大地震などが起こったときには保険金の支払いを行わないという規定がある。そのような場合にも保険金を払おうとすると,極端に高い保険料を集めていないかぎり保険制度が破綻するからである。同じことが,公的保険においても1930年代の世界大恐慌時に起こった。予想外の大不況にともなう大量失業によって,失業保険財政が破綻した。日本でも,現在,バブル崩壊後の長引く不況の中で,雇用保険財政は急速に悪化している。公的保険制度は,あまりに大量の失業者が出ないようにする完全雇用政策とともに発展してきた。






2007-03-10 (土) 21:42:18 (3911d)