出エジプト記

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Exodus

出エジプト記 †

  • 旧約聖書中の第二書。モーセ五書の一。
  • エジプトに居留したイスラエル民族がモーセに率いられて、圧政のエジプトから脱出し、シナイ山に至るまでを記す。
  • モーセに与えられた十戒は後半(二〇章)にある。






  • エクソダス(中央日報、噴水台)

 ヘブライズム(Hebraism)は西洋文明の底辺を貫いて流れる精神だ。ヘブライ(Hebrew)族が数千年の苦難の歴史で作り出した唯一神思想、すなわちキリスト教の源流だ。ヘブライ族は3500年前、エジプト文書に初めて登場する。中東からエジプト北部地域にわたり居住した「平和を脅かす浮浪者集団」だ。傭兵・奴隷・法律違反者などである。彼らの一部はラムセス2世の治下(紀元前1304−1238年)、エジプトで強制労役をしていた。中東からの外侵を防ぐため、ナイル川下流の要衝地であるゴセン地方に城を築く仕事だった。彼らはある日、突然、モーセという人の後を追って集団脱出した。旧約聖書の出エジプト記に出てくるエクソダス(Exodus・大移動)だ。

 ヘブライ族は、その後、イスラエルという国をつくったユダヤ人だ。エクソダスは、浮浪者集団が世界で最も独特で強烈な民族的アイデンティティーを確立した大事件である。ユダヤ人らは、苛酷な環境での共同体験を通して唯一神思想を確立した。そのため、文明史的にイスラエルの歴史はエクソダスで始まる。聖書史学者らが探し出したシナイ半島周辺のエクソダスの痕跡を見ると、40年の広野生活は奇跡に近い。命をかけて唯一神が約束した「乳と蜜の流れる地」を探す過程は、宗教以外のもので説明するのは難しい。

 奇跡のような受難史と鉄壁のような選民意識で武装したため、ユダヤ人らは3000年が過ぎた現在までモーセの律法を守っている。ローマ帝国に抵抗して故郷から追われたユダヤ人らは、20世紀中盤、2度目のエクソダスを敢行した。各地に散在したユダヤ人らは第2次大戦が終わった直後、自分たちが2000年前に追い出されたパレスチナの地に集まる大移動を始めた。最初のエクソダス当時、モーセがカナンの地に直ちに進入できなかったのは、強力なパレスチナ人が抵抗していたためだ。モーセの後えいらは3000年ぶりにパレスチナ人らを追い出し、イスラエルを建国した。ただ「ここは神が与えた我々の地」という宗教的信念で。

 ローマ法王ヨハネ・パウロ2世の追慕人波400万人は、21世紀版エクソダスと呼ぶに値する奇現象である。肉体労働者の1年分の賃金に該当する旅費にもかかわらず、ポーランドからだけでも200万人がローマに集まった。宗教の力だ。世の中は変わってもヘブライズムは生きている。






2007-03-10 (土) 21:42:38 (4635d)